【S15-最高2099】ケニア式積みサイクル
けにやんです。自分の中でかなり納得のいく構築が出来上がったため紹介します。
【構築概要】
一点読みしたくなる強力なポケモンを有名な型から少しずらして採用することで、型を知らない相手にはプレミを誘いeasy winができるようにしています。もともと強力なポケモンなので、型がバレてしまってる場合にも大きく不利を取らず戦えます。
またZを使って突破したいポケモンを多く採用しているため、自分の選出したポケモンのどれかが通りやすくなっています。
構築の運用としては、ゲンガーや欠伸を上手に使って、邪魔者を削ったり、起点を作ってから積み展開をします。
【構築経緯】
自分が構築を組む時にいつもリザードンに悩まされるので、リザードン入りにeasy winを取れることを1番に意識して構築を組むことにしました。候補は色々あったのですが、HDカバルドン+悪Zカミツルギが最も汎用性を落とさず例外なく通せそうだったので、そこから取り巻きを考えていきました。
カミツルギはボーマンダに大きく隙を見せてしまうポケモンであるため、カミツルギを出したくないボーマンダ軸にeasy winを取れる挑発鬼火ゲンガー+炎ZガモスをS9以来再び使うことに決めました。
【S9序中盤使用-2000達成】積詰ガルクレセ - 底なし沼
そして次に、ツルギやガモスで崩した後に安定して勝ちへのルートを作れるのは、“抜き”ではなく“詰め”のできるポケモンであると考えたので、かなり広い範囲に役割を持つことのできる鉄壁瞑想レヒレを採用しました。
最後に、試行錯誤はありましたが、ここまでで重めなテテフ入りやアゴギャラなどに対して比較的安定して強く動かすことができ、サイクル駒としての運用もしやすい鈍いカビゴンを採用しました。
【個別解説】
HB:A156ミミッキュの2↑影撃ちを高乱数耐え(94%)
HD:C161レヒレのハイポンZを高乱数耐え(82%)
C191メガゲンのシャドボを高乱数耐え(75%)
S:最速
積みサポートと崩し、時にはエース運用をすることもあります。今では少ないですが6世代から続く由緒正しきこの技構成がとても強力でした。
挑発という技がとにかく強く、展開構築ミラーになった時相手の展開を影踏みと合わせて確実に潰しつつ、こちらが先に展開できるようになっています。またゲンガーの弱点である起点になりやすい点もカバーできています。
鬼火は命中不安なため雑に押せる技ではありませんが、不利対面の誤魔化しや起点作りなど、役割を広げるために必要不可欠でした。
鬼火か挑発かの選択を間違えると試合がひっくり返ることもあるため、とても難しいポケモンです。
HB:A156ミミッキュのシャドクロZ+影撃ちを高乱数耐え(95%)
HD:A171-C222ガルドのシャドボZ+影撃ちを高乱数耐え(85%)
C:H196-D101霊獣ランドをオバヒZで高乱数1発(87%)
H215-D136カバをC↑オバヒZで高乱数1発(94%)
H155-D126ミミッキュをオバヒZで高乱数1発(94%)
H212-110カバをメガゲンの祟り目+C1↑ギガドレで高乱数(76%)
H197-D130メガボーマンダをC1↑めざパ氷で中乱数1発(62%) ※砂込みで最低乱数切り1発(94%)
S:準速ミミッキュ抜き
役割対象であるボーマンダ入り(特にカバマンダガルド)に対してeasy winを取るため、ウルガモスに投げてくるカバルドンを逆に倒せる炎Z型としています。多くの構築にストッパーとして採用されているミミッキュを、カバルドンのステロや砂を絡めることで陽気剣舞以外なら対面から勝てるようにしているので、汎用性が高く選出がしやすくなっています。
舞めざ氷で意地HDマンダが乱数なのはかなり微妙な感じですが、現環境の意地HDの個体数やカバルドンの同時選出によって勝手に砂ダメが入ることを考えると、1番硬い振り方でも6割で落とせるこの調整で十分だと考えました。
HB:A197メガグロスのアムハンを高乱数耐え(94%)
A189マンダのA1↑恩返しを高乱数耐え(94%)
A156ミミッキュのA2↑シャドクロ+影撃ちを高乱数耐え(96%)
HD:C161レヒレのハイポンZ確定耐え
C155ゲッコのカノンZを高乱数耐え(88%)
A:H185-B113リザYをA2↑辻斬りZで確定1発
H153-B132リザXをA2↑辻斬りZで確定1発
H197-B151マンダをステロ+A3↑辻斬りZで確定1発
S:最速
リザ入りに勝つために、同居しがちなグロスやガルドに勝てるアクZ型です。それに加えて最近のボーマンダは速い個体も多く、安定して倒せないためノーマルZにする理由も薄いと考えました。
Sラインは準速ゲッコがそれなりの数存在すること、ミラーに強く出られる型であることから最速安定です。
リザ軸を倒すために採用したわけですが、このポケモンより上から動くポケモン(ゲッコガッサコケコなど)が2体以上いる場合抜き態勢を整えることが厳しくなるためリザ軸への選出はそう高くなかったです。
その代わりではありませんが、グロス軸やガルーラ軸に刺さっていたためそちらによく選出しました。
個体は同期のひみうどん君から頂きました。本当にありがとうございます。
A216マンダのA1↑恩返しをB2↑状態で確定2耐え
HD:C222メガゲンガーのヘドロ爆弾を確定耐え
C:H171-D120ギャラドスをムーンフォースで高乱数3発(82%)
物理・特殊両方面の耐久積み技のおかげで、ほぼ全ての構築に対して汎用的な詰めとして使えます。
熱湯の採用理由ですが、ウルガモスを選出できない場合テッカグヤの処理をゲンガーの祟り目で行うことになり、その際火傷の追加効果がとても良く機能するからです。また長く居座る型のレヒレであるため、シンプルに熱湯は相性がいいです。一応波乗りにするとカバルドンやクチート、ヒードランへの乱数が変わるためこちらも一考です。
このポケモンは技の選択がとても難しいです。目の前のポケモンに倒されず、相手の交代もケアできる積み技を選択し、急所負けを減らすために積み回数を最低限に抑えて攻撃に転じる必要があります。
メガマンダの+1特化捨て身で高乱数で倒されるためそこを調整したいところでしたが、構築上特化マンダはガモスなどで先に展開して処理したり、鬼火を入れることが多いためなんとかなると考え、マンダ以上に重いキノガッサの処理をより安定させるS振りを選択しました。
急所の試行回数の稼がれやすさと詰めのタイミングや技選択の難しさを除けば最強クラスの詰め性能であると感じました。
このポケモンは下記の記事を読んで使おうと思いました。
【S14 中盤使用】 硬骨魚類とポリグライ - 少年の日の思い出
A:H148-B93アーゴヨンをステロ+地震で高乱数1発(81%) ※砂込みでH151-B94まで確定
H185-B114リザYを捨て身で確定2発
H171-B151マンダをA3↑捨て身で確定1発
H197-B151マンダをA4↑捨て身で確定1発
HB:A156ミミッキュのA4↑ミミZをB2↑状態で高乱数耐え(94%)
HD:C200テテフのPFサイキネを高乱数2耐え(95%)
アゴとテテフがあまりにも重いため採用されたポケモンです。もともとはリサイクル欠伸冷パン地震みたいな型で採用していたのですが、単体性能が低くカバルドンとの同時選出でなければ真価を発揮できなかったため、一般的な鈍い型に変更しました。
強力なポケモンであるためかなりメタがきつくはありましたが、メタを跳ね除ける十分すぎるスペックがあったので、使っていてとても楽しかったです。特にはたき落とすのみでカビゴンを対策しているプレイヤーがそこそこ多かったおかげで、サイクルを回してきのみを食べた状態で積み展開をする事で、楽に勝つことが多く助かりました。
サイクル選出と積み選出のどちらで出しても詰めとしてとても良く機能しました。
HB:A191メガマンダの恩返しを高乱数2耐え(99%)
A216メガマンダのA1↑捨て身を確定耐え
HD:C211リザYの晴れオバヒを確定耐え
C172メガマンダのハイボ+流星群を確定耐え
よくいる腕白起点作りカバを調整先としているオバヒリザYやメガネテテフなどに対して居座りを可能としている慎重HDです。
腕白型と違いミミッキュに対する後投げがかなり不安定になっていますが、構築単位で一方的に不利を取るポケモンを採用しないことでミミッキュへのカバルドン後投げの場面を極力減らし、その弱点をカバーしています。
また現環境はA特化気味のミミZミミッキュが少なくないことを考えると腕白起点作り型でも後投げは安定しません。もともとリザに対してしっかり仕事をさせる目的で慎重で採用したわけですが、こういう理由でも構築全体で対面的に動かせるようにしたことは正しい判断であったように思います。
ゲッコウガやレヒレ、ガッサに突っ張ることもよくしました。Zを吐かせてしまえば型判別ができ裏で起点にしやすくなること、Zでなければその辺のポケモンと同じようにステロ展開ができるからです。ステロを撒かなくても襷潰しができる砂起こしという特性の強さを改めて感じました。
あとリザードン対面は自分の選出と相手の構築(XY一点読みすると言う意味ではなく)をみてステロと欠伸どちらか入るべきか毎回しっかり考えるべきです。
【選出】
似たような構築でも一体違うだけで選出が完全に変わってしまうことも少なくなかったので今回は書けません。悪い意味で難しく間違いやすく、良い意味で対応範囲が広いです。
とはいえ何も書かないのはアレなので、最も多かった選出だけでも書こうと思います。
序中盤 : カバゲンの並びで削り崩し起点作り
終盤 : ゲンガーorレヒレで詰め
試合展開としてはわかりやすいものとなってますが、カバゲンの状態異常技とミストフィールドの相性が悪いです。そのためレヒレの繰り出しターンとその後のフィールドターンの把握がかなり重要となっています。
難しさは多少ありますが、困ったときに雑に選出するくらいにとても強力なものでした。
【苦手な相手とその対処法】
・+( のどれか)
選出 : @1
積んでeasyのできないマンダ軸であり、ガモス受けがゲンガーで簡単に倒せないため、サイクル戦をする必要があります。
ナットレイが食べ残しを持っていないことが多いため、サイクル下で負荷をかけてツルギをすぐ投げる立ち回りをする事で、回復させずに確実に削ります。マンダの型によってカビゴンを通すかツルギを通すか変わってくるのですが、型確認の際に事故って負けることがあるためきついです。
・
選出 : @1
ゲンガーで取りたいガモス受けが二体いて、どちらもゲンガーを削ることができるため、ゲンガーが役割集中されてガモスの一貫を取ることができません。
@1でハピドヒドの削りや釣り出しを使ってゲンガーの負荷を減らしたり、ウルガモスでハピナスの突破を図る必要があります。
・+(ガモス受け)
選出 : @1
アーゴヨンがそもそも重いため、アーゴヨン1体の存在でカバカビの選出が確定します。ここに加えてハッサムがいるとカビゴンに対して余裕の後投げから剣舞馬鹿力での突破や、はたき落とすでの機能停止をされてしまうことになります。
そのため@1でハッサムに対してサイクルができるポケモンを準備して、カビゴンのきのみがなくなった状態で鈍い展開をします。
馬鹿力は個体数の少なさから切った立ち回りになりますが、重いため仕方ないです。
・
アホしね。
漏れもありそうですが、パッと思いつく苦手な相手はこの辺です。この辺に対しても相手の選出ミスや強引な立ち回り次第で勝つことができるため、諦めずに戦うのが大事です。
【最後に】
S15お疲れ様でした。
自分の中で最も完成度の高い構築が組めたと思ってるので、とても満足しています。しかしそれ故に2100チャレンジを5、6回したにも関わらず全て失敗し、2100に乗れなかったことはとても悔しいです。
この構築は積みとサイクルを主に戦う構築なので自分が攻撃する回数より相手に攻撃される回数がどうしても多くなってしまい、結果として下振れしやすくなってしまったのが反省点であると感じています。運要素で連敗するのは結構精神的にくるものがありました。笑
そのため次は上振れしやすく完成度の高い構築を組めるよう頑張れたらなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-42F0-8557
tn : swampond
最高2099最終2000ちょい
tn : けにやん
最高2095最終1950くらい
・どうでもいい話
swampondってtnはswamp(沼)+pond(池)で出来てます!人に考えてもらったけど天才すぎてヤバ!